【 問題とならない事例 】
特殊なキャリアコースを選択した結果、スキルアップした正社員の基本給を非正規社員より高くすることは、同一労働同一賃金の問題にはなりません。特殊なキャリアコースを選択したという事実がある場合、それは正社員の能力をワンランクアップさせたことになるため、それを理由に基本給に格差をつけるのは、正当な理由となるのです。
また職業経験や勤務地に変更がある正社員の基本給を非正規社員より高くすることも同一労働同一賃金の問題とはなりません。転勤という形で、住まいを変更する必要のある正社員は多いですし、この場合同じ仕事をしていても労働契約時の条件には非正規社員とは大きな違いがあります。
正社員と非正規社員の待遇格差を生じさせる合理的理由があれば、差別的取り扱いとは見なされません。 |